酵素が活性酸素を取り除く?活性酸素の研究の歴史
活性酸素の研究については、1950年代ぐらいにアメリカの生化学者を中心として研究がスタートとしたとも言われています。
1969年には、アメリカの生化学者マッコードという博士が[活性酸素が体内で増加して生体に危害を加えるということが報告されていて、そうなると酵素が活性酸素を取り除いてくれる働きをする]という事を述べています。
ですから、この酵素というものは、体に良い働きをするらしいという事は昔から指摘されていた事ということになるのかもしれません。
ですが、それがほとんど世間に知られるようにならなかったのは、その証明が極めて困難だったからという事になるのかもしれない。
当時は活性酸素というもの自体もよく知られていない時代でしたから、この活性酸素を退治することに意味があるのかというように考えられたという事もあるのかもしれません。
ですが、現代ともなるとこの活性酸素が体に様々な害をなすという事が証明されていて、今では悪玉といえば活性酸素が真っ先に出てくるというような時代ですから、こうなるとこの活性酸素に効果を発揮する酵素についても注目が高まるのは当然という事にもなってきます。
ましてや酵素はダイエット効果などでも注目されるようにもなっていますから、長い歴史からようやく日の目を見るようになったという事が言えるのかもしれません。
人はとかく流れに流されてしまうという事があるので、なかなか本質を見ることが苦手という事があります。
活性酸素に注目がされなかったのもそうした風潮があったからという他なく、こうした本質を見るという事をしていかなければ、人類の最大の課題ともいえる、老い等の事について理解していく事は難しいという事にもなるのでしょう。
人類は極めて安易で簡単な答えを求めたがるという事があるので、このような正解に近いと考えられるところまでたどり着くのに時間がかかってしまったという事になるのかもしれません。